7時19分による文章の類
by 7時19分
いい天気、平凡なとある日
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 リュウはさっきから長いあくびを何回も繰り返している。

 使い方が違うのはわかっているけれど、開いた口が塞がらない。朝帰りならまだともかく、昼帰りってなんなんだろう。しかも三日続けてだ。まあでも、これが大学生じゃなかったら、と思えば全然苦ではないのだけれど。大学生の特権なのだ。昼帰りってやつは。
 
 講義が終わって、夕方からバイト。それから一旦帰って、深夜から友人たちとカラオケ、終わってから友人宅でマージャン。朝日が見えてきてマージャンをやめ、テレビのニュースやワードショーなんかをぼんやり眺める。これを連続で繰り返した。ただし、二回目の繰り返しからは講義をぬいて。

 ハードスケジュールでもなんでもないんだけど、なんとなくしんどい。ずっと友人と一緒にいるってこういうことなんだ。

 今まで友達付き合いの少なかったリュウは、さすがに疲弊しきって、今日はとことん眠りたいと心底思った。ようやく古びた自宅マンションについた。見上げると今日の天気がいかにすがすがしいかが分かる。

 そのとき、ジーンズのポケットの携帯電話が鳴っていることに気づいた。電話の着信はバイト先からだった。リュウはしばらくBGMを身にまとうことにして、玄関へ向かった。

 「俺の頭はもうとっくに眠ってる」

 脱ぎ散らかした靴はそのままで、颯爽とベッドに飛び込んだ。




#HOLGA135
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by mottohikariwo | 2009-01-27 20:32
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